2003年06月20日(金)  【記事】難病糧に成長"スナイパー"佐藤
 仙台のFW佐藤寿人(21)は漫画「ゴルゴ13」の主人公、デューク東郷と同じ難病にかかった経験を持つ。昨春。突然、体に力が入らなくなった。茶わんを両手ですら持てない。約40キロの握力が10キロ台にまで低下。病院での診断は、ギランバレー症候群の疑い。「何だそれ?横文字だからやばいのか」が最初の感想だった。

 ギランバレー症候群は神経性疾患で5万人に1人が発症。プロ中のプロの殺し屋、デューク東郷が突如、右手のまひに襲われる。「ゴルゴ13は病気が原因で死んだんですよね?」と佐藤も勘違いしていた難病。幸い症状は軽く完治したが、思い当たる節はあった。「市原からC大阪という新しいチームに入って、いろいろ神経を使っていた。悪天候の中での山中トレで風邪にかかったのも重なったと思う」と振り返る。

 その後、一度も風邪をひいていない。「小さなことを気にするようになった」と徹底した健康、体調管理を行う。沖縄産でミネラルたっぷりの「もろみ酢」が体にいいことを聞き、毎日愛飲するようにもなった。体調管理は結果にもつながった。公式戦全14試合に出場し、チームトップの6得点という数字に表れた。

 スナイパーとストライカーの共通点?「あるかもしれませんね(笑い)」。難病にかかって得た教訓を糧に成長した佐藤が、ゴール前でターゲットを狙い続ける。

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日刊スポーツ紙面より

@あさひ